姿が醜いせいで周りから嫌われていた鳥、よだか。鷹は「早く名前をあらためろ」と言い…。宮沢賢治の名著「よだかの星」と絵師・三永ワヲのコラボレーション。古き良きテキストに寄り添った、まったく新しいイラストーリー。
よだかは、実にみにくい鳥です。ほかの鳥は、よだかの顔をみただけでも、いやになってしまいます。ある夕方、鷹(たか)がよだかのうちへやってきて、「名前を変えなければ、つかみ殺してしまうぞ」といいました。巣を飛び出したよだかは、お日さまに「私をあなたの所へ連れてって下さい。灼(や)けて死んでもかまいません」といいましたが…。