第一次世界大戦がはじまった5か月後の、12月24日の夜。敵対するドイツ軍とイギリス軍との最前線で、銃声の代わりに「クリスマスキャロル」の歌声が流れ…。戦場でほんとうにあった奇跡のようなお話。
第一次世界大戦中の12月24日の夜。イギリス軍の兵士(へいし)はドイツ軍との銃(じゅう)のうちあいで、つかれはて、ざんごうで休んでいました。するとドイツ軍のざんごうからクリスマスの歌「きよしこのよる」が聞こえてきました。ドイツ軍の兵士が歌っているようです。「こっちも、歌おうか」とイギリス軍の兵士たちも歌いはじめ…。