あの日ヒロシマに落とされた原子爆弾が、にぎやかに暮らす鈴木六郎さん一家を消し去った-。愛情あふれる家族写真の数々から、何気ない日常こそが大事であると気づかされる。家族で平和を考えるために最適の写真絵本。
うちはね、広島の町の、はりまや町にあるの。おとうさんがとこやさんをしていて、おかあさんがお店をてつだってるの。おとうさんのなまえは、鈴木六郎(すずきろくろう)。うちは、いつもにぎやかで…。太平洋戦争末期の昭和20年8月6日、広島に一発の原子爆弾(ばくだん)が落とされるまで確かに生きていた家族の記録。